40女 婚活市場の歩き方

その昔「分別がついたら結婚はできない」と樹木希林は言った。果たしてそうなのか— 。これは、会社組織に揉まれて分別つきまくりの40女が婚活市場で身を削った検証記録である。(※当方はあくまで個人の体験ならびに見解を紹介するブログにつき、一切の責任は負いかねます)

エピソード2 /お見合い成立は「足切り」との戦い

「全年代平均でお見合いの成立率は約1割」。ネットの婚活に関する記事にはよくこのようなデータが書かれていますが、婚活を始めた9月の私の成立率はピッタリ1割でした。

 

9月中旬にサイトにプロフィールが公開された後、1か月あたりの上限の20人にお見合いを申し込み、受けてもらえたのが2人。相手から申し込みのあった5人はもろもろの事情で全員断ったため、ほぼデータ通りに着地したというわけです。

 

もう少し効率よく進むのかと思っていましたが、担当のアドバイザー(カウンセラー)に言わせると、40女にしてはこれでも「順調なほう」なのだそうです。なんでも、昨今は婚活市場が「女余り」なので、若さを売りにできないアラフォー女子の苦戦が目立つとのこと。「お見合い成立が月に1件でもあれば申し込む相手の方向性が間違っていないということなので、このままの方向性で申し込みを続けてください」と言われました。

 

ここで注意喚起です。お見合い申し込みでは「相手のプロフィールを真に受けてはいけない」と思います。

 

私が申し込んだ20人は、プロフィールを精査した上で、16人が希望年齢なしか希望年齢の範囲内、4人は希望年齢から「+3歳以内」の人たちでした。そこからさらに「女性も社会と繋がっていてほしい」とか、「バリキャリさんも歓迎」とか、「人柄重視でスペックは気にしない」とか宣言している人たち(そこまで保守的な考えではなさそうな人たち)に優先的に申し込んだつもりでしたが、結果はご覧の通りです。

男性側が間口を広げるためにウケる文言を狙って書いているのか、私の仕事への偏見なのか、「バリキャリ度」が足りないのか分かりませんが、プロフィールの希望欄と現実との間に落差を感じました。

 

結局のところ、アドバイザーははっきりとは言いませんが、「女余り」の市場では年齢による足切りが多いのだと思います。厳しいですが、それが現実でしょう。

 

婚活市場はスタートラインがスペック勝負になるので、いくら人柄が素晴らしくても、スペックの関門を突破できなければ対面のチャンスすら与えられません。40女がこの関門を突破してお見合いの成立率を上げるには、かなり年上の男性に照準を絞るか、年齢以外のプロフィールを男性受けするように迎合させるか、整った容姿の写真を掲載してもらうか、何かしらの対策が必要だと思います。私は今のところ変えるつもりはありませんが。

 

ただ、私も今月からはプロフィールの見方を変えて、男性が提示する希望条件よりも文章から垣間見える思考の柔軟性を重視するようにしました。そうすると、同世代ぐらいの男性では離婚歴のある男性の方が現実的な考えを持っている傾向があるとわかり、私自身は特に婚姻歴は気にしない派なので、「バツイチ以上がブルーオーシャン」という認識に改めました。

 

いずれにせよ、アラフォー世代はお見合い成立率が下がる以上、お見合いの申し込み枠は毎月上限まで使い切らないと、なかなか自分に合う相手には巡り合えません。

 

婚活市場で一体どのぐらいの人が「お人柄」をきちんと見極めようとしているのか、甚だ疑問です。要は「下手な鉄砲も数を撃てば当たる」です。何があっても自己嫌悪にだけは陥らないよう感情をコントロールし、マシーンのように数を撃ち続けることが大事なんだと思います。